養命酒攻防戦(シライシ)

近所の薬局で安いのはいいのだが、必ず他のものを強力に推し進めて買わせようとするうっとうしい薬局がある。お客と世間話をしつつ、「あ、そういう症状ならこれ、これの方が良く効きますよ奥さん!」てな感じで無名な胡散臭いものを買わすのだ。気の弱い人ならイチコロで、店員の言うままにそれを買ってしまう。


そんな薬局での私の今回の獲物は、そう。「薬用養命酒」。もうこれでかれこれ3本目だ。(←結構続いてるでしょ)この薬局に行くのには戦いに行く覚悟で臨まねばならない。「いらっしゃいませ。」息を潜めて私は薬用養命酒を思わせぶりにゴトリとレジに置く。「お会計1600円になります。(2300円定価なので安いんです!)」お金を渡して、店員がビニール袋を手にするその時!!いかにもゆっくりとビニールをめくり、2人の間にわざと一瞬のスキを作るのだ。来たな!!先制攻撃!


店員「これはご自身でお飲みになるのですか?」
私はまさか、と少し憤慨した表情で「いえ、家の人に頼まれて・・・。」と返す。
店員「そ、そうですよね!!いや、そうじゃないかと思ってはいたんですよ。いくらなんでもねぇ。」
2人「まさかね。ははははははははは!!!」
店員「・・・。それでお家の人は具合はよろしそうですか?」
私「ええ、まあ、たぶん。いいと思いますよ。」
店員「ああ、それは何よりですねーぇ。」
私「いえいえ、おかげさまでね。ありがとうございます。」
2人「はははは・・・!。」


かくして安い薬用養命酒を無事ゲットして参りました。私だけが飲みます。ええ、私だけが飲むんですとも!!誰にもわ・た・さ・な・い!!