あざといとか嫌らしいとか(シライシ)
最近ユ○クロがブレてるなと思っています。昔は時代の寵児!衣類に革命を!とか言っていろんな職業や年齢層も幅広いモデルを使って店内にパネルとか飾っていましたよね。今はキレイだったりかっこいい若いタレントだけをモデルに、わざわざ広告のモデルの写真下に「黒○メ○サさん」とか注意書きまで書く始末。なんかこれ見て嫌らしいなと思ったし、「余裕ないんだな」とまで思ってしまいました。言ってみればパンクが振り上げた拳を下ろすようなもんやん。
話変わりますけど、この本めちゃ面白いんで読んでみて下さい。面白いっていうか素晴らしい。本でも曲でもいいんですけど作品に触れて、なんかこう、感動させよう!とか泣かせよう!とかそういうあざとさみたいなのを感じさせるな、と思うことってあるじゃないですか。嫌らしいな。とか。他人にあざとさを感じさせるか感じさせないかってのはもちろん大元の作り手にあるわけですけども、なぜそう思われるのか?最近気づいたんですが作品を発信させる側が「守りに入るか、入らないか」なのかなと思って。では守りの反対は攻めなのか!2択なのか!といえばそうでもない。守りと攻めの間にある「普通にふるまう」ってのもあるんですよね。別名「仙人ゾーン」。当たり前のことを当たり前と言ってるだけだ。そのどどーんとおおらかに構えてる水木さんの少年時代を題材に描いた漫画です。でも濃い。
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/07/10
- メディア: 文庫
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