恐怖道路(シライシ)

日曜、祖父の快気祝いにお食事会に誘われて、六甲山にあるホテルのレストランに行くことになりました。両親と祖父母は先に到着してて、用事で遅くなった妹と私は車で後で向かいました。時は午後6時過ぎ。真っ暗というわけでないのですが、既に薄暗いです。早く行かなきゃ、ということで急いで六甲山を車で登ります。でもそこは実は「おばけが出る」ということで有名な道なんですね。くねくねと曲がった狭い山道、うっそうと茂った木々が邪魔で見通しも悪く、もう何年も舗装をやり直していない白く焼けて変色したアスファルト。苔むした石で出来た古そうな橋。わけの分からないところに小さな鳥居が立ってるし。ハッキリ言って出そうな雰囲気です。でも、そこを通らなきゃ着かないので、急いで通ってしまおうとアクセル全開に踏んでスピードを上げようと思ったのですが、どれだけ踏んでも20キロしかスピードがでないんです。後ろから引っ張られるような感じで!それほどの坂でもない箇所でも!それである場所を越えると憑き物が取れたかのように普通に走り出すんですね。正直急に元のスピードに戻られるとヘヤピンカーブなので危ないのですが。いやーな雰囲気の中、注意深く運転します。そしたら!今度は車内につないでいた妹のipodが「ピッ」って勝手に電源が入って音楽が鳴り出したんですよ!!「ぎゃーー!」って恐怖はピークに達して、外は既に真っ暗なのでライトを照らしながら猛スピードを出して逃げ切ろうとするにもまた踏んでも踏んでもスピードはどうしても20キロですよ。誰かが後ろから車を引っ張るんです。そうこうするうちに町の明かりがポツポツと見え、助かったーっということでやっとこさホテルに到着。実は六甲山は非常に磁場が強いところがあって、電気機器がめちゃくちゃになるそうなんです。科学的にはそういうことになってるそうなんです。科学的には、一応、ね・・・。(帰りは山の反対側の明るい道から帰りました。)