切り抜けたい(シライシ)

レストランで。ノートパソコンを広げる若い男とオバサン。オバサンはたいそう困った様子で、不安そうに手を胸の前で合わせて何やら懇願している。若い男は少々頼りない感じのスーツ姿のコンサルタント(風)。怪しそう。スーツペラペラやったし。いったい何を頼んでるのかさっぱり分からなかったが「旦那には絶対に内緒にしておいて下さいよ」というせりふだけが聞き取れた。そう言った時少しオバサンの表情が(私は強い味方を得たわ、これはアナタと私の秘密よ)といった感じでギラッっと強そうになった。何を内緒にするのだろうね。なんだかどこの誰か不明瞭な相手に機密情報を預けて大丈夫なんだろうか。コンサルタントだと名乗ればコンサルタント、謎の占い師だと名乗れば相手にとってはすっかり完全な占い師なのだなぁ、などと思いつつ、聞いてました。依頼人のオバサンはこうやって秘密が一つまた一つと増えていくにつれて、将来的には誰に向けても逃れられない爆弾が自分の中に増え続けているということに気が付いているのかなぁ、などと思いながら。まぁ上手くいくことしか普通考えないか。今日のをネタに揺すられなきゃいいけど。今日初めて会った人に秘密を相談される旦那ってどんな人かしら?夫婦で腹の探り合いとかって精神衛生上悪いね。でも自分が一方的に相手を信じきってたら今度は自分が馬鹿見たりして、とかいろいろ思っていましたよ。ってこれが探りあいか。ところでオリンピックではメダルなかなか取れないけど、本番一発で一番いい記録なんて、できる人は狂気の沙汰だと思います。でもきっちりできる人がいるんだなぁ、これが。すごいなぁ。この2つの話題、全然関係ないようですけど、自分をいかに切り抜けさせるかというテーマでまとまってます。(まさかのオチ)